遺伝子研究の状況
遺伝子解析コストの低下とともに、ゲノムに関する論文の数も下の図のように劇的に増えています。
この図は累計ではなく一年間で発表された論文の数です。2000年には1,000報程度でしたが、2020年までに20,000報まで増えています。
論文とは、研究の結果を報告した文章のことで、新規性がないと認められません。つまり、世界で新たに発見された遺伝子研究の成果が、急激に増えているということになります。
このように研究の発展によって、遺伝子のタイプでどういう体質か、どういう健康リスクがあるのか、急加速で解明されてきています。
遺伝子の研究方法
遺伝子と疾患や体質の関係を明らかにする研究では、例えば特定の疾患や体質を持つ人と、そうではない人との遺伝子を比較して調べる方法があります。
2型糖尿病を例にすると、まず2型糖尿病をかかえている人のグループAと2型糖尿病ではない人のグループBを集めます。グループAとBで遺伝子の違いを統計的に抽出し、疾患のリスクや体質の違いなどを調べていきます。
統計的なデータのため、発症リスクが高い遺伝子タイプの人は、そうでないタイプの人より、将来的にかかりやすい「傾向がある」といったことがわかります。たとえば、脳卒中の発症リスクが高いタイプの人だからといって100%脳卒中になるということではありません。またそうでないタイプの人が脳卒中にかからないとも言えません。
遺伝子研究によって得られた成果は、病気の治療法研究や新薬の開発をはじめ、健康食品、化粧品開発など様々な分野で活用されています。
ジーンクエストにおける研究活動
ジーンクエストでは、私たちが研究する中で培ってきたノウハウを広く社会に活かし、サービスと研究のシナジーを創出することを目的に、国内外の法人・研究者の皆さまと連携を進めています。
遺伝子解析サービスを通じて蓄積されたゲノムデータを活用した、遺伝子多型と体質、疾患に関する幅広い研究に取り組んでいます。
研究実績
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学術活動
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