ニュースリリース
2017.05.18 ジーンクエストと東京大学の共同研究により、 「日本人集団におけるコーヒー摂取の健康効果に関する遺伝的個人差」について学会発表
株式会社ジーンクエスト(本社:東京都品川区、代表取締役:高橋 祥子)は、この度、国立大学法人東京大学総括プロジェクト機構総括寄付講座「食と生命」(東京都文京区、加藤 久典特任教授)との共同研究により、日本人集団のコーヒー摂取量と遺伝子多型に関する研究結果を、第71回日本栄養・食糧学会大会(開催地:沖縄コンベンションセンター)にて発表いたします。
◆研究結果の概要
コーヒー摂取による健康効果と遺伝的個人差(SNP)の関係について、欧米では研究が進んでいますが、日本人集団を対象にした大規模ゲノム解析の例はこれまで皆無でした。今回の共同研究ではゲノムワイド関連解析という手法を用いて日本人集団においてコーヒー摂取量と関連がある2カ所の遺伝子座を特定し、そのうちの1つが脂質代謝に関係する遺伝子近傍に位置していることを見出しました。これにより日本人集団のコーヒー摂取による健康効果の個人差を一部説明できる可能性が示されました。
今回の結果では、インターネットを基盤としたゲノムコホート研究によっても食品機能に関わるSNPを検出可能であることが示されました。これは日本国内では初となるWEBアンケートを活用した栄養ゲノムコホートの成果となります。今後このような研究をさらに進めていくことで、個人の体質に基づいた個別化健康増進の発展に寄与することが期待されます。
当社では今後も、共同研究によって生み出される成果を活かして、より信頼できる遺伝子解析サービスを提供し、遺伝子事業の発展に貢献できるよう取り組んでまいります。
研究表題「日本人集団を対象としたコーヒー摂取量に関するゲノムワイド関連解析:インターネットコホート研究」
■企業情報
社名 : 株式会社ジーンクエスト
所在地 : 東京都品川区東五反田5丁目22番37号
オフィスサークルN五反田5階
設立 : 2013年6月20日
資本金 : 110,000千円(資本準備金含む)
代表者 : 代表取締役 高橋 祥子
事業内容: 個人向け遺伝子解析事業
URL : https://genequest.jp/