ニュースリリース

2018.09.10 「解析済み遺伝子多型データを用いたヒト遺伝子の機能評価方法の実証研究」について、 製薬3社との共同研究をスタートします

株式会社ジーンクエスト(本社:東京都港区、代表取締役:高橋 祥子)は、この度アステラス製薬株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長CEO:安川 健司)、第一三共株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 兼 COO:眞鍋 淳)、武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長CEO:クリストフ・ウェバー)の4社共同で、遺伝子多型データを活用したヒト遺伝子の機能評価方法に関して実証研究を行います。


◆本研究の背景
ヒトの遺伝子の塩基配列には個人差があり(遺伝子多型と呼ばれます)、その結果、遺伝子が作るたんぱく質の生理機能にも個人差が生じることがあります。現在、遺伝子多型とたんぱく質の生理機能の関連については多くの研究が実施されていますが、未だ十分には解明されていません。
近年、日本においても個人向け遺伝子検査サービスが充実してきたことに伴い、遺伝子検査サービスを通じた遺伝子多型データが蓄積されてきました。この日本人の遺伝子多型データを出発点として特定のたんぱく質の生理機能を調べる手法が確立できれば、新しい治療法の研究開発が促進されることが期待されます。ジーンクエストと上記製薬3社は、遺伝子多型データとたんぱく質の生理機能の関連を調べる手法について検討を行い、本実証研究を実施することといたしました。


◆本研究の概要
ジーンクエストでは、遺伝子検査サービスの展開を通じて、研究活用可能な日本人遺伝子多型データを蓄積しています。
特定の遺伝子の多型を保持しているHealthData Lab*の会員様からボランティアを募り、web上でのアンケートや臨床検査を行うことによって、たんぱく質の生理機能を評価します。本研究で得られる結果と過去の先行研究の結果を比較することにより、本データの有用性について検証します。本研究では、すでに遺伝子多型によるたんぱく質の機能への影響が判明している遺伝子を研究対象として取り上げます。
なお、本研究を遂行する際は、製薬3社には個人情報を提供しない等、当社個人情報保護方針に基づき、個人情報の保護には十分に留意して取り組みます。
個人情報保護方針: https://genequest.jp/privacy/policy/


*ゲノムデータベースとしては、ジーンクエストとヤフー株式会社が共同で展開している遺伝子解析サービス、Yahoo! JAPAN - HealthData Labプロジェクトのデータを活用いたします。HealthData Labプロジェクトは、会員様の遺伝子配列情報を解析してご自身の生活習慣の改善に役立てて頂くとともに、遺伝子解析データを新しい治療法の研究開発に活用することで、社会貢献に繋げることができるプロジェクトです。


◆期待される成果
HealthData Labプロジェクトで蓄積した遺伝子多型データを活用して、たんぱく質の生理機能を解明できれば、新しい治療法の研究開発が促進されることが期待されます。その結果、未だ治療薬がない疾患に苦しむ患者様への最適な治療法を、より早く・的確に提供できるようになることが期待されます。


 


■企業情報
社名  : 株式会社ジーンクエスト
所在地 : 東京都港区芝5丁目29番11号 G-BASE田町3F
設立  : 2013年6月20日
資本金 : 110,000千円(資本準備金含む)
代表者 : 代表取締役 高橋 祥子
事業内容: 個人向け遺伝子解析事業
URL   : https://genequest.jp/


---
本件に関するお問い合わせ先
株式会社ジーンクエスト 
E-mail: support@genequest.jp

このページの先頭へ