ニュースリリース

2022.09.12 ジーンクエストと名古屋大学情報学研究科、ウェルビーイングの遺伝的背景の研究を9月12日より開始

株式会社ジーンクエスト(代表取締役:高橋 祥子、以下「ジーンクエスト」)は、名古屋大学情報学研究科(准教授:石井 敬子、以下「名古屋大学」)と共同で、日本人におけるウェルビーイング(主観的幸福感)に関連した未知の遺伝子多型の特定とその評価に関する研究を、2022年9月12日(月)より開始いたします。


■経緯
近年、身体的な健康や経済的な裕福さではなく、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味するウェルビーイング(well-being)に注目が集まってきています。ウェルビーイングに関する研究として、主観的な幸福感やその他様々な心理的な特性に関わる研究が世界中で行われております。これらの心理的な特性は、その方の過ごしている地域の社会・文化環境と密接に関わっており、これらの社会・文化環境と相互作用を持つ遺伝子多型の研究も近年進んできております。しかしながら、単一の遺伝子多型のみに注目した研究や研究対象が欧米人集団のみを用いた研究が多く、日本人集団をはじめとするアジア人集団での大規模な研究例はほとんど行われていません。主観的な幸福感などの心理的な特性に関わる研究は、社会・文化環境の影響を大きく受けるため、日本に関して知見を得るためには、大規模な日本人集団を用いた研究が求められていました。
そこで本研究では、日本人における「主観的幸福感」に関連した遺伝子多型を特定することにより、遺伝的な要因、社会・文化環境的な要因による心理的な特性の構築メカニズムに関する深い知見を得ることを目的とします。

■概要
既に個人向け遺伝子解析サービスを通じて遺伝子情報を解析済みの方を対象に、心理的特性、特に主観的幸福感についてのアンケート調査を実施します。このアンケート結果から得られた主観的幸福感と遺伝情報を比較することで、さまざまな心理的な特性、特に主観的幸福感とそれに関連した特性に関わる遺伝子多型を見いだし、社会・文化環境的な要因と相互作用する遺伝子多型が存在するかを探索します。さまざまな心理的な特性に関する遺伝要因を明らかにすることで、遺伝的な要因、社会・文化環境的な要因による心理的な特性の構築メカニズムの解明に貢献できることが期待されます。
※本研究について名古屋大学情報学研究科心理学講座倫理審査委員会の承認を得ております。

また、ジーンクエストは、主に遺伝子解析サービスを通じて蓄積されたゲノムデータを活用し、遺伝子多型と体質、疾患に関する幅広い研究に取り組むことで、生命科学の発展と人々の生活を豊かにするより付加価値の高いヘルスケアソリューションの提供を目指してきました。今回のアンケート調査にご協力いただくことで、ユーザー様ご自身も研究に参加・貢献することができます。

<研究開始日>
 2022年9月12日(月)

<研究参加方法>
「遺伝子解析サービス ジーンクエストALL」「ユーグレナ・マイヘルス遺伝子解析サービス」のユーザーの方に「心理的特性、特に主観的幸福感についてのアンケート」を2022年9月26日(月)頃より順次メールでお送りいたします。

<研究体制について>
個人情報や個人遺伝情報は、ジーンクエスト内でのみ扱われ、名古屋大学には共有されません。

【ジーンクエストについて】
2014年に国内で初めて大規模遺伝子解析サービスを個人向けに展開。生活習慣病など疾患のリスクや体質の特徴など300項目以上におよぶ遺伝子を調べ、病気や形質に関係する遺伝子をチェックできるサービスを提供しています。また「ジーンクエストリサーチ」では、国内外の企業、研究者等と連携し、主に遺伝子解析キットを通じて蓄積されたゲノムデータを活用し、遺伝子多型と体質、疾患に関する幅広い研究に取り組んでおります。研究活用に関して同意が得られたユーザーのデータを匿名化し、倫理審査委員会により情報の取扱い、提携先における利用目的等の承認を受けた上で、研究活用します。今後も、共同研究パートナー企業、研究者とともに、サービスと研究のシナジーを創出し、新たな価値の創出を目指し実現してまいります。当社では、共同研究の研究者、パートナー企業様を広く募集しております。
ジーンクエストリサーチURL: https://genequest.jp/forbiz/

■企業情報
社名  : 株式会社ジーンクエスト
所在地 : 東京都港区芝五丁目29番11号 G-BASE田町
設立  : 2013年6月20日
資本金 : 110,000千円(資本準備金含む)
代表者 : 代表取締役 高橋 祥子
事業内容: 個人向け遺伝子解析事業
URL  : https://genequest.jp/

このページの先頭へ