眼の排水経路(隅角)が塞がれて眼圧が上がることで起きる緑内障です。
データの信頼性 | |
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アジア系集団での研究 | あり(日本人を含む) |
※リスクが高くても必ず発症するわけではありません。また、リスクが低くても発症する可能性がないと断定するものではありません。新しい研究成果が報告された場合、結果が変わる可能性があります。
原発閉塞隅角緑内障とは?
眼球の前方は房水という液体が循環しています。房水は通常、角膜と虹彩の接合部である「隅角」にある管を通って静脈に回収されますが、「原発閉塞隅角緑内障」では虹彩の根元が湾曲して隅角が塞がれることで房水が排水されず眼圧が上昇し、視神経が障害されます。頻度の低い種類の緑内障ですが、急に眼圧が上昇する場合があり(急性緑内障発作)、頭痛や眼痛、吐き気などの症状が現れます。この場合には失明を防ぐため緊急に対応する必要があります。
A-STAR シンガポールゲノム研究所、シンガポール眼科研究等からなる研究グループは、アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、北米、南米の24カ国から集められた1万503人の原発閉塞隅角緑内障患者と2万9,567人の対照者を対象に、原発閉塞隅角緑内障の発症と遺伝子の関連について解析と再現性の確認を実施しました。その結果既知の領域を含む複数の遺伝子座が特定されましたが、これらはアジア人に限定した場合にも有意に関連していることが確認されました。
この項目では、原発閉塞隅角緑内障の罹患リスクについて表示しております。
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データの信頼性とは
★★★★
当該項目に関して750人以上を対象としており独立した研究を2つ以上含む報告があるもの、または科学研究コミュニティーにおいてデータの信頼性が広く認められているもの。
★★★
当該項目に関して750人以上を対象とした試験による研究報告があるもの。
★★
当該項目に関して750人未満の小規模な試験による研究報告があるもの。
★
当該項目に関して100人未満の極めて小規模な試験による研究報告があるもの。
マークなし
当該項目に関して信頼できる研究報告が見つからず、さらなる研究・調査が必要であると考えられるもの。
アジア系集団での研究とは
研究対象が日本人以外である場合、結果が必ずしも日本人に当てはまるとは限りませんが、アジア人の場合は適応できる可能性が高いと考えられます。日本人以外のアジア人対象の研究(エビデンス)を含むかどうかを項目毎に示しています。
この項目は、ポリジェニックスコアを採用しています。