手術跡や傷口が遺伝的にケロイド化しやすいかを示す項目です
データの信頼性 | |
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アジア系集団での研究 | あり(日本人を含む) |
※リスクが高くても必ず発症するわけではありません。また、リスクが低くても発症する可能性がないと断定するものではありません。新しい研究成果が報告された場合、結果が変わる可能性があります。
ケロイド体質とは?
皮膚に傷ができると、最初は赤くても、正常に回復する場合には最終的に目立たない白い傷となります。しかし、しばらく経っても炎症が続き、塞がった傷跡や治療後の手術跡が赤く盛り上がり、みみず腫れのようになることがあります。この場合、ケロイドや肥厚性瘢痕の可能性があります。
ケロイドは肥厚性瘢痕よりも炎症が強く、はじめの外傷部位の範囲を超えて拡大します。痛みや痒みを伴う場合もあります。
傷がケロイド化しやすい体質は、ケロイド体質と呼ばれます。
ケロイド体質は白人に少なく、黒人や黄色人種に多いなど、遺伝的な傾向があると考えられてきましたが、ゲノムワイド関連解析によってもケロイドに関連する複数の遺伝子が統計学的に予測されております。
特に近年、北海道大学の研究チームにより、NEDD4とよばれる遺伝子におけるSNP「rs8032158」のタイプによっては、炎症性因子の活性を誘引しやすく、ケロイド発症につながる傾向が高いことが報告されています。
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データの信頼性とは
★★★★
当該項目に関して750人以上を対象としており独立した研究を2つ以上含む報告があるもの、または科学研究コミュニティーにおいてデータの信頼性が広く認められているもの。
★★★
当該項目に関して750人以上を対象とした試験による研究報告があるもの。
★★
当該項目に関して750人未満の小規模な試験による研究報告があるもの。
★
当該項目に関して100人未満の極めて小規模な試験による研究報告があるもの。
マークなし
当該項目に関して信頼できる研究報告が見つからず、さらなる研究・調査が必要であると考えられるもの。
アジア系集団での研究とは
研究対象が日本人以外である場合、結果が必ずしも日本人に当てはまるとは限りませんが、アジア人の場合は適応できる可能性が高いと考えられます。日本人以外のアジア人対象の研究(エビデンス)を含むかどうかを項目毎に示しています。
この項目は、ポリジェニックスコアを採用しています。