健康リスク

COVID-19重症化(呼吸不全)

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)発症時の呼吸不全を伴う重症化リスクに関する項目です。

データの信頼性 4
アジア系集団での研究 なし

※リスクが高くても必ず発症するわけではありません。また、リスクが低くても発症する可能性がないと断定するものではありません。新しい研究成果が報告された場合、結果が変わる可能性があります。


COVID-19重症化(呼吸不全)とは?

≪重要≫
この項目でリスクが高くても、現在ウイルスに感染しているという意味ではありません。
また表示された結果は、あくまでも遺伝子型ごとのリスクの傾向を示しており、結果に関わらず必ずしも感染・発症・重症化するという意味ではございませんので、ご注意ください。
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COVID-19(新型コロナウイルス感染症)は、「SARS-CoV2」と命名された新型コロナウイルスに感染することで発症し、重症化するおそれのある急性呼吸器疾患を指します。
2019年12月に中国湖北省武漢市において初めて報告され、その後2020年3月にはWHOがパンデミック(世界的大流行)を宣言し、同年7月時点では180を超える国と地域から感染者が報告されています。

COVID-19の症状としては、発熱、せき、呼吸困難、悪寒、疲労、頭・喉・筋肉の痛み、嗅覚・味覚障害、嘔吐・下痢などが挙げられていますが、大半は感染しても無症状、あるいは感染が確認された症状のある人でも、約80%が軽症(熱や咳等で非常に辛くとも酸素供給や入院を必要としない程度)と言われています。しかしながら20%は重症~重篤な症状となり、中には呼吸器疾患に加え心疾患、血液障害などの合併症を発症する場合もあります。

この項目では以下2つの研究報告からリスクを表示しております。
◆2020年の初頭に感染拡大が深刻化したイタリア及びスペインにおいて、COVID-19重症患者と、非感染者あるいは無症状・軽症で回復した人を対象に行われた、呼吸不全(人工呼吸器治療)を伴うCOVID-19重症化リスクと遺伝子多型の関連研究。3番染色体と9番染色体の2つの遺伝子多型で強い関連が見出されました。
このうち最も関連の高かった3番染色体のリスク遺伝子多型は、日本人をはじめ東アジア人はほぼ保持していません。次に関連が高かった9番染色体の遺伝子多型はABO血液型遺伝子上に存在していました。
◆2020年12月に報告された、イギリス国内の集中治療室(ICU)に入院し人工呼吸等の処置を受けたCOVID-19重症患者と、英国の集団遺伝学的研究で集められたCOVID-19の感染報告がない集団を比較した、COVID-19重症化リスクと遺伝子多型の関連研究。この研究により、複数の新たな関連遺伝子が発見されました。

この項目では、二つの研究で見出された遺伝子型と、呼吸不全を伴うCOVID-19重症化リスクに関して表示しています。


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データの信頼性とは

★★★★
当該項目に関して750人以上を対象としており独立した研究を2つ以上含む報告があるもの、または科学研究コミュニティーにおいてデータの信頼性が広く認められているもの。

★★★
当該項目に関して750人以上を対象とした試験による研究報告があるもの。

★★
当該項目に関して750人未満の小規模な試験による研究報告があるもの。


当該項目に関して100人未満の極めて小規模な試験による研究報告があるもの。

マークなし
当該項目に関して信頼できる研究報告が見つからず、さらなる研究・調査が必要であると考えられるもの。

アジア系集団での研究とは

研究対象が日本人以外である場合、結果が必ずしも日本人に当てはまるとは限りませんが、アジア人の場合は適応できる可能性が高いと考えられます。日本人以外のアジア人対象の研究(エビデンス)を含むかどうかを項目毎に示しています。

この項目は、ポリジェニックスコアを採用しています。

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