健康リスク

加水分解小麦アレルギー(化粧品)

特定の加水分解小麦タンパクを含む化粧品により生じたアレルギーと遺伝子の関連についての項目です。

データの信頼性 4
アジア系集団での研究 あり(日本人を含む)

※リスクが高くても必ず発症するわけではありません。また、リスクが低くても発症する可能性がないと断定するものではありません。新しい研究成果が報告された場合、結果が変わる可能性があります。


加水分解小麦アレルギー(化粧品)とは?

小麦タンパク質を塩酸や酵素を用いて細かく分解(加水分解)したものを加水分解小麦といいます。保湿性が高く泡立ちも良くなるため、シャンプー・石鹸等の化粧品など多くの製品に添加されています。
2009年頃、日本国内において、特定の加水分解小麦製品を添加した化粧品の使用者が小麦アレルギーを発症した事例が多数報告されました。症状は皮膚障害だけでなく呼吸困難やアナフィラキシーショックといった深刻な症例も報告されており、原因の解明のため日本中の研究機関により多方面から調査が実施されています。

この症例数は2,000人を超えましたが、それは化粧品を使用した人の0.1%以下、2,800人に1人というごく一部であり、アレルギー発症には個人差がありました。
筑波大学・藤田医科大学・理化学研究所・国立成育医療研究センターからなる国内多施設共同研究グループは、当該症例の方525名と一般集団3244名(全て日本人女性)を対象とした全ゲノム関連解析と追認解析を行い、有意に関連する遺伝子領域について報告しています。

この項目は、特定の加水分解小麦使用製品による小麦アレルギー発症リスクについての項目です。

(ご注意)
・2019年1月時点の予後調査により、石鹸の使用中止と治療によって、症例のうち79%以上が小麦含有食品を食べられるようになっていると報告されています。
・厚生労働省ではシャンプーや石鹸等の医薬部外品に使用できる原料を定めた「医薬部外品原料規格」において、当該事故を発生させたような加水分解小麦は使用できないよう2017年に改正がなされています。
・一般的な小麦アレルギー(小麦含有食品を食べて起こるアレルギー)の人はこの加水分解小麦にはアレルギー反応はないかわずかであったといわれています。食品の小麦アレルギーの既往とこの研究成果は必ずしも関連しない可能性があります。


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データの信頼性とは

★★★★
当該項目に関して750人以上を対象としており独立した研究を2つ以上含む報告があるもの、または科学研究コミュニティーにおいてデータの信頼性が広く認められているもの。

★★★
当該項目に関して750人以上を対象とした試験による研究報告があるもの。

★★
当該項目に関して750人未満の小規模な試験による研究報告があるもの。


当該項目に関して100人未満の極めて小規模な試験による研究報告があるもの。

マークなし
当該項目に関して信頼できる研究報告が見つからず、さらなる研究・調査が必要であると考えられるもの。

アジア系集団での研究とは

研究対象が日本人以外である場合、結果が必ずしも日本人に当てはまるとは限りませんが、アジア人の場合は適応できる可能性が高いと考えられます。日本人以外のアジア人対象の研究(エビデンス)を含むかどうかを項目毎に示しています。

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