健康リスク

下肢静脈瘤

脚の表皮近くの静脈が異常な拡張を起こす病変です。

データの信頼性 3
アジア系集団での研究 なし

※リスクが高くても必ず発症するわけではありません。また、リスクが低くても発症する可能性がないと断定するものではありません。新しい研究成果が報告された場合、結果が変わる可能性があります。


下肢静脈瘤とは?

脚の表皮近くの静脈(表在静脈)が盛り上がって、でこぼこと蛇行したりこぶ状に浮き出て見える病変です。

血管には動脈と静脈があります。酸素と栄養を含んだ血液は、心臓から「動脈」を通って全身にいきわたり、「静脈」を通って心臓に戻ります。血液を全身に送り出す際は心臓がポンプとして働きますが、戻る際にはふくらはぎの筋肉の収縮によって血液が押し出され、さらに静脈にある弁(静脈弁)が逆流を防ぐため、血液は心臓へむかって一方向に流れていきます。

しかし、ふくらはぎの筋肉の収縮力低下や、静脈弁の機能低下により、血流が減って静脈内の圧力が高くなったり、体質的に静脈の壁が弱かったりすると、血管が伸びたりふくらんだり曲がったりして、静脈瘤が生じると言われています。静脈瘤ができても多くの場合は無症状ですが、痛み・疲労感・かゆみ・むくみを伴う場合や、細い血管が網目のように広がって見えるようになったり、まれに皮膚の色素沈着や潰瘍が生じる場合もあります。下肢静脈瘤自体が命にかかわることはめったにありませんが、再発を繰り返すことが多いようです。

米国スタンフォード大学をはじめとする研究グループは、ヨーロッパ人集団において、約1万人の下肢静脈瘤患者と約33万人の健常対照者を対象として、下肢静脈瘤の発症と遺伝子の関連をゲノムワイドに調査しました。その結果、下肢静脈瘤の発症と有意に関連する多くの遺伝子領域が見出されました。

この項目では下肢静脈瘤の発症と遺伝子の関連について表示しています。


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データの信頼性とは

★★★★
当該項目に関して750人以上を対象としており独立した研究を2つ以上含む報告があるもの、または科学研究コミュニティーにおいてデータの信頼性が広く認められているもの。

★★★
当該項目に関して750人以上を対象とした試験による研究報告があるもの。

★★
当該項目に関して750人未満の小規模な試験による研究報告があるもの。


当該項目に関して100人未満の極めて小規模な試験による研究報告があるもの。

マークなし
当該項目に関して信頼できる研究報告が見つからず、さらなる研究・調査が必要であると考えられるもの。

アジア系集団での研究とは

研究対象が日本人以外である場合、結果が必ずしも日本人に当てはまるとは限りませんが、アジア人の場合は適応できる可能性が高いと考えられます。日本人以外のアジア人対象の研究(エビデンス)を含むかどうかを項目毎に示しています。

この項目は、ポリジェニックスコアを採用しています。

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