糖尿病や血糖コントロールの指標となるHbA1cに関する項目です。
データの信頼性 | |
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アジア系集団での研究 | あり |
HbA1c(糖尿病の指標)とは?
血液検査で示される「HbA1c」は、全てのヘモグロビンに対する糖化ヘモグロビンの割合(%)のことをいい、血糖値とともに糖尿病の診断や血糖コントロールに利用される重要な指標です。
赤血球内に含まれるヘモグロビンが血液中のブドウ糖と結合すると糖化ヘモグロビンとなります。血液に含まれるブドウ糖が多ければ糖化ヘモグロビンの割合も高くなりますが、糖化ヘモグロビンは赤血球の寿命(120日程度)が尽きるまでなくならないことから、HbA1cは過去1-3か月程度の血糖値の状態を反映する値となります。血糖値のように短期的な食事や運動の影響を受けないため、健康診断の直前に食事や生活習慣を整えても改善されません。普段から健康的な生活習慣を心がけましょう。
シンガポール国立大学の研究グループは、中国人・マレー人・インド人を祖先とするアジア系集団(非糖尿病患者)6,682人を対象として、HbA1cと遺伝子の関係を調査しました。その結果、既にヨーロッパ系集団にて報告されていた複数の遺伝子座が、アジア系集団においてもHbA1cと関連することが明らかになりました。
この項目はHbA1cの値と遺伝子型の関連を表示しております。
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データの信頼性とは
★★★★
当該項目に関して750人以上を対象としており独立した研究を2つ以上含む報告があるもの、または科学研究コミュニティーにおいてデータの信頼性が広く認められているもの。
★★★
当該項目に関して750人以上を対象とした試験による研究報告があるもの。
★★
当該項目に関して750人未満の小規模な試験による研究報告があるもの。
★
当該項目に関して100人未満の極めて小規模な試験による研究報告があるもの。
マークなし
当該項目に関して信頼できる研究報告が見つからず、さらなる研究・調査が必要であると考えられるもの。
アジア系集団での研究とは
研究対象が日本人以外である場合、結果が必ずしも日本人に当てはまるとは限りませんが、アジア人の場合は適応できる可能性が高いと考えられます。日本人以外のアジア人対象の研究(エビデンス)を含むかどうかを項目毎に示しています。
この項目は、ポリジェニックスコアを採用しています。