筋肉を構成する速筋線維と遅筋線維について、それぞれ多いタイプか、少ないタイプかの項目です。
データの信頼性 | |
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アジア系集団での研究 | あり(日本人を含む) |
筋肉線維の構成とは?
身体を支え、動かしている、骨格に沿って付いている筋肉のことを「骨格筋」といいます。
骨格筋は大きく分けて以下の3種類の特徴を持つ筋線維から構成されています。
「速筋」…収縮スピードが速く、瞬間的に大きな力を出せるが、持続性が低い。白筋。
「中間筋」…速筋線維のサブタイプで、速筋と遅筋の中間の性質を持つ。ピンク筋。
「遅筋」…収縮スピードがやや遅く、大きな力は出せないが、疲れにくく持久力が高い。赤筋。
2018年、順天堂大学の研究グループが日本人の男性102人と女性109人から太もも外側広筋の一部の提供を受け、遺伝子型と筋肉線維の構成の関連研究を実施した結果、速筋・遅筋それぞれの割合に関与する遺伝子型が見出されました。中間筋については遺伝子との関連がみられなかったということです。
なお、この遺伝子と筋肉線維の関連は特に男性で顕著にみられたと報告されています。女性においては、女性ホルモンであるエストロゲンが骨格筋の成長・再生・構成に関与すると考えられているため、遺伝子の影響が軽減されている可能性があります。
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データの信頼性とは
★★★★
当該項目に関して750人以上を対象としており独立した研究を2つ以上含む報告があるもの、または科学研究コミュニティーにおいてデータの信頼性が広く認められているもの。
★★★
当該項目に関して750人以上を対象とした試験による研究報告があるもの。
★★
当該項目に関して750人未満の小規模な試験による研究報告があるもの。
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当該項目に関して100人未満の極めて小規模な試験による研究報告があるもの。
マークなし
当該項目に関して信頼できる研究報告が見つからず、さらなる研究・調査が必要であると考えられるもの。
アジア系集団での研究とは
研究対象が日本人以外である場合、結果が必ずしも日本人に当てはまるとは限りませんが、アジア人の場合は適応できる可能性が高いと考えられます。日本人以外のアジア人対象の研究(エビデンス)を含むかどうかを項目毎に示しています。
この項目は、ポリジェニックスコアを採用しています。