休日1日目の身体活動量に観察される朝型・夜型の傾向と遺伝子型の関連についての項目です。
データの信頼性 | |
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アジア系集団での研究 | あり(日本人を含む) |
朝型・夜型とは?
一般的に、朝から元気に過ごせる人は「朝型」、朝は苦手で夜遅くまで活動できる人は「夜型」とよばれますが、いわゆる「夜型」の生活習慣を持つ人は、睡眠時間が短くなり、食生活が乱れるだけでなく、「身体活動量が減少する」という傾向があり、その結果、肥満や糖尿病の罹患率が高いといわれています。
個人的な「朝型・夜型」の生活スタイルは、遺伝子にも影響を受けることが知られています。近年発表された関連研究のなかには、351ものSNPが関わっているという報告もあり、今後も発展が期待される分野です。
島根大学の研究チームが日本人大学生81人を対象にデジタル加速度計(活動量の測定機器)を1週間装着させて実施した研究によると、「朝型・夜型」に関連する遺伝子のひとつとして知られるCLOCK遺伝子上のSNP「rs1801260」に「C」を持つと、持たない人よりも一貫して起床時刻と就寝時刻が遅く、特に土曜日(休日の1日目)には、「身体活動量」が有意に少なかったと報告されています。
つまり平日は通学などの社会的な制約によって夜型タイプの人でもなんとか朝型タイプに合わせた生活をしていますが、最も社会的制約から開放される休日にその特性が顕著に出現した可能性があるということです。
この項目では朝型・夜型に関連する遺伝子型のひとつについて表示しています。
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データの信頼性とは
★★★★
当該項目に関して750人以上を対象としており独立した研究を2つ以上含む報告があるもの、または科学研究コミュニティーにおいてデータの信頼性が広く認められているもの。
★★★
当該項目に関して750人以上を対象とした試験による研究報告があるもの。
★★
当該項目に関して750人未満の小規模な試験による研究報告があるもの。
★
当該項目に関して100人未満の極めて小規模な試験による研究報告があるもの。
マークなし
当該項目に関して信頼できる研究報告が見つからず、さらなる研究・調査が必要であると考えられるもの。
アジア系集団での研究とは
研究対象が日本人以外である場合、結果が必ずしも日本人に当てはまるとは限りませんが、アジア人の場合は適応できる可能性が高いと考えられます。日本人以外のアジア人対象の研究(エビデンス)を含むかどうかを項目毎に示しています。
この項目は、ポリジェニックスコアを採用しています。