体質

匂いの感じやすさ(ニオイスミレ)

ニオイスミレの匂い成分であるβ-イオノンの匂いを感じやすいかどうかに関する項目です。

データの信頼性 4
アジア系集団での研究 なし

匂いの感じやすさ(ニオイスミレ)とは?

β-イオノン(ヨノン)はベリーの甘さを含む香りで、ニオイスミレに多く含まれるほか、キンモクセイや一部のチューリップの香りの成分にも含まれています。また、β-イオノンはβ-カロテンが分解されて生成するため、β-カロテンを多く含む橙色のサツマイモを原料とした芋焼酎にも含まれる、芳しい匂い物質です。

β-イオノンを感じやすい遺伝子型はヨーロッパ人で既に見出されていましたが、2022年に中国科学院大学の研究グループによって実施された、1,000人の中国人を対象とした嗅覚と遺伝子の関連解析により、アジア人においても同じ遺伝子型が強く関連することが報告されています。

なお近年の日本人グループの研究から、このSNPはムスクの匂い成分の一つ、「ムスコン」を感じるSNPとある程度の連鎖関係にあり、β-イオノンの香りを感じやすい人はムスコンの香りは反対に感じにくい可能性が高いことが示唆されています。

この項目は、ニオイスミレの匂い成分であるβ-イオノンの匂いを感じやすいかどうかに関する項目です。


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データの信頼性とは

★★★★
当該項目に関して750人以上を対象としており独立した研究を2つ以上含む報告があるもの、または科学研究コミュニティーにおいてデータの信頼性が広く認められているもの。

★★★
当該項目に関して750人以上を対象とした試験による研究報告があるもの。

★★
当該項目に関して750人未満の小規模な試験による研究報告があるもの。


当該項目に関して100人未満の極めて小規模な試験による研究報告があるもの。

マークなし
当該項目に関して信頼できる研究報告が見つからず、さらなる研究・調査が必要であると考えられるもの。

アジア系集団での研究とは

研究対象が日本人以外である場合、結果が必ずしも日本人に当てはまるとは限りませんが、アジア人の場合は適応できる可能性が高いと考えられます。日本人以外のアジア人対象の研究(エビデンス)を含むかどうかを項目毎に示しています。

この項目は、ポリジェニックスコアを採用しています。

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