上顎前歯(切歯)舌側のくぼみ(シャベル)が深いタイプかについての項目です。
データの信頼性 | |
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アジア系集団での研究 | あり(日本人を含む) |
シャベル型切歯とは?
前歯のうち、最も前方にある上下各4本の歯を「切歯(せっし)」といいます。上顎4本の切歯裏側(舌側)はくぼんでいることが多いですが、辺縁が盛り上がっていてくぼみが深い場合、その形から「シャベル型切歯」と呼ばれています。北東アジア人やネイティブアメリカンに多い特徴で、ヨーロッパ人やアフリカ人には殆ど見られません。また弥生人は縄文人と比べて歯が大きく・切歯のくぼみが深く・臼歯の根数が異なるなど複雑な特徴があり、日本国内の遺跡から出土する人骨においても、シャベル型切歯は系統推定手段の一つとされています。
琉球大学・昭和大学等の研究グループは、東京と先島諸島(沖縄)に住む日本人集団合わせて202人を対象に、既にアジア人特有の毛髪形質との関連が知られていた遺伝子マーカーについて、歯の形状や大きさとも関連があるか調べました。その結果、このマーカーは切歯のくぼみの深さと有意に関連していることが見出されました。
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データの信頼性とは
★★★★
当該項目に関して750人以上を対象としており独立した研究を2つ以上含む報告があるもの、または科学研究コミュニティーにおいてデータの信頼性が広く認められているもの。
★★★
当該項目に関して750人以上を対象とした試験による研究報告があるもの。
★★
当該項目に関して750人未満の小規模な試験による研究報告があるもの。
★
当該項目に関して100人未満の極めて小規模な試験による研究報告があるもの。
マークなし
当該項目に関して信頼できる研究報告が見つからず、さらなる研究・調査が必要であると考えられるもの。
アジア系集団での研究とは
研究対象が日本人以外である場合、結果が必ずしも日本人に当てはまるとは限りませんが、アジア人の場合は適応できる可能性が高いと考えられます。日本人以外のアジア人対象の研究(エビデンス)を含むかどうかを項目毎に示しています。
この項目は、ポリジェニックスコアを採用しています。