
利き手の傾向についての項目です。
データの信頼性 | ![]() |
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アジア系集団での研究 | なし |
左利きとは?
文字を書くなど、より使う方の手が一般的に利き手と呼ばれます。左利きの人の割合はおおよそ10%前後で、右利きが圧倒的に多い傾向は人種や民族が違っても変わらず、歴史的に見ても、少なくとも5000年程さかのぼっても変わらないと考えられています。また左利きは女性よりも男性に若干多くみられます。
これまでの研究から、左利きの遺伝率は 25% 程度と考えられています。一卵性双生児でも利き手が異なる場合もあり、大部分は各人の個別の環境要因が関係し、遺伝自体の影響はさほど大きくないと考えられます。このため、小規模な研究では利き手に関連する具体的な遺伝子の同定は困難でした。
オーストラリアのクイーンズランド大学やアメリカの遺伝子解析企業23andMe社等で構成された研究グループは、約177万人ものヨーロッパ系集団を対象として、利き手と遺伝子の関連について大規模なゲノムワイド関連解析を行いました。その結果、ゲノム上において左利きでは41箇所、両利きでは7箇所の、関連する遺伝子領域が見出されました。利き手に関してはたくさんの遺伝子型が関わるため、一つ一つの遺伝子型の影響は小さいことが示唆されています。
なお社会文化的に、左利きは右利きへの矯正を強いられる傾向がありましたが、近年では左利きの割合が増えているといいます。
この項目では、左利きと遺伝子型の関連について表示しています。

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データの信頼性とは
★★★★
当該項目に関して750人以上を対象としており独立した研究を2つ以上含む報告があるもの、または科学研究コミュニティーにおいてデータの信頼性が広く認められているもの。
★★★
当該項目に関して750人以上を対象とした試験による研究報告があるもの。
★★
当該項目に関して750人未満の小規模な試験による研究報告があるもの。
★
当該項目に関して100人未満の極めて小規模な試験による研究報告があるもの。
マークなし
当該項目に関して信頼できる研究報告が見つからず、さらなる研究・調査が必要であると考えられるもの。
アジア系集団での研究とは
研究対象が日本人以外である場合、結果が必ずしも日本人に当てはまるとは限りませんが、アジア人の場合は適応できる可能性が高いと考えられます。日本人以外のアジア人対象の研究(エビデンス)を含むかどうかを項目毎に示しています。
この項目は、ポリジェニックスコアを採用しています。