
わさびに対する、食嗜好と遺伝子の関連に関する項目です。
データの信頼性 | ![]() |
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アジア系集団での研究 | なし |
食の好み(わさび)とは?
わさびはアブラナ科の植物です。わさびの辛味は、すりおろすなどで細胞が壊れたときに生成する「イソチオシアネート」と呼ばれる成分によるもので、その揮発性が鼻に抜けるツーンとした刺激を生み出します。
日本で一般に知られている「本わさび」は日本原産で、古く飛鳥時代には薬として用いられていたことを示唆する木簡が見つかっています。現在のように薬味としてすりおろしたものは江戸時代に広く普及したといわれており、日本人にとってなじみ深い食品です。一方、東ヨーロッパ周辺が原産の「西洋わさび(ホースラディッシュ)」は、西洋料理では薬味として肉料理の付け合わせ等に使われるほか、日本でも粉わさびやチューブタイプのわさびの原料として使用されています。
広く好まれているわさびですが、近年の調査では若年層にはわさびを苦手と感じる人も多いと報告されています。経験や加齢によって嗜好が変わっていくのかもしれません。
英国エディンバラ大学をはじめとする研究グループは、ヨーロッパ人161,625人を対象として、152種類に及ぶ食べ物の好き嫌いと遺伝子の関連をゲノムワイドに解析しました。その結果、139種類の食べ物の好みと1,401のバリアントとの関連が特定され、このうち西洋わさび及びわさびの好き嫌いに関連する遺伝子型も見出されています。

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データの信頼性とは
★★★★
当該項目に関して750人以上を対象としており独立した研究を2つ以上含む報告があるもの、または科学研究コミュニティーにおいてデータの信頼性が広く認められているもの。
★★★
当該項目に関して750人以上を対象とした試験による研究報告があるもの。
★★
当該項目に関して750人未満の小規模な試験による研究報告があるもの。
★
当該項目に関して100人未満の極めて小規模な試験による研究報告があるもの。
マークなし
当該項目に関して信頼できる研究報告が見つからず、さらなる研究・調査が必要であると考えられるもの。
アジア系集団での研究とは
研究対象が日本人以外である場合、結果が必ずしも日本人に当てはまるとは限りませんが、アジア人の場合は適応できる可能性が高いと考えられます。日本人以外のアジア人対象の研究(エビデンス)を含むかどうかを項目毎に示しています。
この項目は、ポリジェニックスコアを採用しています。