
男性ホルモンの代表的な物質であるテストステロンの血中濃度に関する項目です。
| データの信頼性 | |
|---|---|
| アジア系集団での研究 | なし |
テストステロン(男性ホルモン血中濃度)とは?
テストステロンは、いわゆる「男性ホルモン(アンドロゲン)」の代表的な物質です。テストステロンは「男性ホルモン」と呼ばれますが、男性だけのものではなく、男女を問わず体内に存在するホルモンです。男性では主に精巣で作られ、性機能、筋肉や骨の維持、精子の産生、気分や活力などに関わります。女性でも少量存在し、卵巣や副腎などで作られ、性機能、骨や筋肉、代謝などに関わると考えられています。
ただし、テストステロンの働きは単純に「多いほどよい」というものではありません。血中濃度は年齢、体調、睡眠、ストレス、生活習慣、測定する時間帯、SHBG(性ホルモン結合グロブリン)などの影響によっても変動します。また、実際の血中濃度を正確に知るには医療機関での血液検査が必要です。
血液中のテストステロンには、タンパク質と結合して運ばれているものと、結合せずに存在しているものがあります。特に、SHBG(性ホルモン結合グロブリン)というタンパク質に強く結合したテストステロンは、体内で直接働きにくいと考えられています。一方、結合していない遊離型テストステロンや、アルブミンというタンパク質にゆるく結合したテストステロンは、体内で利用されやすく、これらを合わせて「生物学的利用可能テストステロン」または「バイオアベイラブル・テストステロン」と呼ぶことがあります。
そのため、血液中にあるテストステロンの総量だけでなく、実際にからだで働きやすいテストステロンがどの程度あるかも重要です。たとえば、加齢に伴ってSHBGが増えると、総テストステロンの値が大きく変わらなくても、利用されやすいテストステロンが相対的に少なくなることがあります。
男性では、テストステロンの血中濃度は加齢とともに低下する傾向があります。テストステロンが低い状態では、性欲の低下、疲れやすさ、気分の落ち込み、不眠、筋力低下、骨密度の低下、内臓脂肪の増加などと関連することがあり、いわゆる男性更年期障害、医学的にはLOH症候群と呼ばれる状態に関わることがあります。
また、テストステロンは体内でジヒドロテストステロン(DHT)という、より作用の強い男性ホルモンに変換されます。DHTは男性型脱毛症(AGA)との関係が知られており、テストステロンは髪や皮膚の状態にも関わるホルモンといえます。
一方で、女性ではテストステロンなどのアンドロゲンが高い状態が、月経不順、多毛、にきび、薄毛などと関連することがあります。
英国エクセター大学をはじめとする研究グループは、40万人以上のイギリス人を対象として、SHBG、総テストステロン、生物学的利用可能テストステロン、エストラジオールなどの性ホルモン値と関連する遺伝的な要因を調べました。その結果、複数の遺伝領域との関連が見いだされ、テストステロン値を規定する遺伝的要因は男性と女性で大きく異なることも分かりました。

テストステロン(男性ホルモン血中濃度)の遺伝的傾向を調べてみませんか?
遺伝子解析サービス ジーンクエスト ALL では、ご自身の遺伝的傾向に基づいた結果を確認できます。
350項目以上の健康リスクと体質の遺伝的傾向も確認できます。
※本ページはレポートの一例です。
データの信頼性とは
★★★★
当該項目に関して750人以上を対象としており独立した研究を2つ以上含む報告があるもの、または科学研究コミュニティーにおいてデータの信頼性が広く認められているもの。
★★★
当該項目に関して750人以上を対象とした試験による研究報告があるもの。
★★
当該項目に関して750人未満の小規模な試験による研究報告があるもの。
★
当該項目に関して100人未満の極めて小規模な試験による研究報告があるもの。
マークなし
当該項目に関して信頼できる研究報告が見つからず、さらなる研究・調査が必要であると考えられるもの。
アジア系集団での研究とは
研究対象が日本人以外である場合、結果が必ずしも日本人に当てはまるとは限りませんが、アジア人の場合は適応できる可能性が高いと考えられます。日本人以外のアジア人対象の研究(エビデンス)を含むかどうかを項目毎に示しています。
この項目は、ポリジェニックスコアを採用しています。
