あなたの健康を守る12の飲酒ルール

飲酒そのものは、決して悪いものではありません。
ただ、「お酒と適切に付き合っていくこと」は求められます。
その指針として厚生労働省は「健康を守るための12の飲酒ルール」を提案しています。

1.飲酒は1日平均2ドリンク以下

1ドリンクは純アルコールで10グラム。2ドリンクは、ビールならば中瓶1本、日本酒ならば1合弱程度が目安です。
純アルコール量の計算

2.女性・高齢者は少なめに

女性や高齢者は男性に比べるとアルコールに弱い傾向にあるので、飲酒量を控えることをおすすめします。例えば1日350mlの缶ビール1本以下を目安としてみましょう。

3. 赤色体質(飲酒後にフラッシング反応を起こす人)も少なめに

アルコール体質遺伝子チェックD、Eタイプは、フラッシング反応が起こりやすい体質です。アルコールの分解が遅く、がんや様々な臓器障害を起こしやすいといわれています。

4. たまに飲んでも大酒しない

たとえ飲む回数が少なくとも一時に大量に飲むと、身体を痛めたり事故の危険を増したり依存を進行させたりします。

5. 食事と一緒にゆっくりと

空腹時に飲んだり一気に飲んだりすると、アルコールの血中濃度が急速に上がり、悪酔いしたり場合によっては急性アルコール中毒を引き起こします。またあなたの身体を守るためにも濃い酒は薄めて飲むようにしましょう。

6. 寝酒は極力控えよう

寝酒(眠りを助けるための飲酒)は、睡眠を浅くします。健康な深い睡眠を得るには、アルコールの力を借りない方が良いでしょう。
アルコールと睡眠

7.休週に2日は休肝日

週に2日は肝臓をアルコールから開放してあげましょう。そうすることで依存も予防できます。

8. 薬の治療中はノーアルコール

アルコールは薬の効果を強めたり弱めたりします。また精神安定剤と一緒に飲むと、互いの依存をはやめることが知られています。

9. 入浴・運動・仕事前はノーアルコール

飲酒後に入浴や運動をすると、不整脈や血圧の変動を起こすことがあり危険です。またアルコールは運動機能や判断力を低下させます。

10. 妊娠・授乳中はノーアルコール

妊娠中の飲酒は胎児の発達を阻害し、胎児性アルコール症候群を引き起こすことがあります。またアルコールは授乳中の母乳に入り、乳児の発達を阻害します。

11. 依存症者は生涯断酒

依存症は飲酒のコントロールができないことがその特徴で、断酒を続けることが唯一の回復方法です。

12. 定期的に検診を

定期的に肝機能検査などを受けて、飲み過ぎていないかチェックしましょう。また赤型体質の習慣飲酒者は、食道や大腸のがん検診を受けましょう。

知っておきたい飲酒の教養

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