イッキ飲みの危険性
場を盛り上げるために行われることのある「イッキ飲み」。居酒屋や花見の席などで、行っている人の姿を目にすることがあります。しかし実は非常に危険なものなのです。
なぜイッキ飲みするのか
イッキ飲みは、周りが「イッキ、イッキ!」と掛け声をかけてはやし立てながら、コップやジョッキに入ったお酒を、一度に、グラス(ジョッキ)から口を離すことなく、数秒で飲み干す飲酒方法です。飲み会などで場を盛り上げる手段とされています。
団体、特に年長者や先輩、上司などがはやし立てて後輩や年下の人に対して行わせることが多く、場の空気を壊したくない、壊すべきではないという考えから、この無謀な飲み方をする人も非常に多いと言えます。
イッキ飲みの怖さとは
イッキ飲みは、血中のアルコール濃度を急激に上昇させるため、急性アルコール中毒を引き起こします。
急性アルコール中毒とは、アルコールによる急性の影響で、生命の危険を伴うまでに至った状態です。意識レベルが下がるとともに、激しい嘔吐、低体温、血圧低下、呼吸数減少などの症状が出て、さらに重症になると昏睡から死に至ります。
また、嘔吐物で喉を詰まらせて呼吸困難に陥る可能性もあります。
参考文献・資料
- 樋口 進ほか (編). 健康日本21推進のためのアルコール保健指導マニュアル. 社会保険研究所