アルコールが運転に与える影響

「飲酒運転が許されないことだ」というのは、自明の話です。法律でも禁じられていますし、罰則も非常に厳しくなっています。また、何よりも、飲酒運転で事故を起こした場合、ほかの人の命を奪う可能性が十二分にあります。ハンドルを握ることを許可されている人間にとって、飲酒運転は絶対にしてはいけないことです。

アルコールによる運転の影響

アルコールは運転にどのような影響を与えているのでしょうか。

  1. 動体視力が落ち、視野が狭くなるため信号の変化や路上の人や車の動きの見極めが遅れます
  2. 運転に必要な判断力が低下します。抑制がとれ理性が失われているため、スピードを出していても気づかなかったり、乱暴なハンドルさばきをしてしまいます。
  3. 集中力が鈍っているため、とっさの状況の変化に対応できなくなります。
  4. 運動をつかさどる神経が麻痺しているため、ハンドル操作やブレーキ動作が遅れがちになります。
  5. 体の平衡感覚が乱れ、直進運転できず、蛇行運転をしたりします。
    このため、信号無視、カーブを曲がりきれない、横断中の人の見落とし、ハンドル操作の誤り、ガードレールや電柱への衝突などをして、悲惨な事故を招いてしまいます。

飲酒後「酔いからさめた状態」になるまでにかかる時間

飲酒運転を予防するためには、アルコールが体内から完全に消失してからでないと運転をしてはいけない、ということを厳守することです。
日本アルコール関連問題学会では、アルコール分解量を1時間当たり4gと考え、飲酒量(g)を4で割った時間以上、運転まで待つことを提言しています。
ただし、睡眠によってアルコール分解の速度が遅くなり、また体の大きさや性別、年齢によっても分解速度が変わるので注意が必要です。

知っておきたい飲酒の教養

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