酔いとは

お酒を飲むと、血液に入ったアルコールは循環されて脳に到達します。すると、アルコールは脳の神経細胞に作用し、その結果として酔った状態になります。

血中アルコール濃度

血中アルコール濃度とは、血液のなかにあるアルコールの濃度のことです。
お酒を飲んだ場合、アルコールは胃や小腸から吸収されます。また、この吸収されたアルコールは、そのほとんど全量が血液のなかに入ることになります。

この血中アルコール濃度は、「どれくらいの酔いをもたらすのか」に密接に関係していきます。また、この血中アルコール濃(%)を5倍にした数字がほぼ呼気中アルコール濃度(mg/L)(道路交通法で定められている酒気帯び運転・酒酔い運転の指標となる数字)となります。

血中アルコール濃度による体調の変化

血中アルコール濃度は、段階ごとによって現れる身体症状が異なります。

爽快期

血中アルコール濃度:20~40mg/dl
酒量:ビール中瓶(~1本)、日本酒(~1合)、ウイスキー・シングル(~2杯)
心が明るくなったり、皮ふが赤くなったりする状態です。

ほろ酔い期

血中アルコール濃度:50~100mg/dl
手の動きがさかんになったり、気分がふわふわしたりする状態です。この段階だと、
いわゆる「楽しく飲める」「周りの人にも迷惑を掛けないお酒」は大体このあたりまででしょう。

酩酊初期

血中アルコール濃度:110~150mg/dl
気が大きくなったり怒りっぽくなったりします。「座っているときは平気だが、立ち上がったら足元がふらつく」という状態になるのがこの段階です。

酩酊期

血中アルコール濃度:110~150mg/dl
「酔っぱらうと同じことを繰り返すようになる」「足元がおぼつかなくなり、千鳥足になる」という段階です。「翌朝後悔することがあっても、とりあえず自分で家まで帰ることができる」というのは、このあたりが限界でしょう。

血中アルコール濃度が310~400mg/dlになると、意識をしっかりと保っていられなくなります。また、立った姿勢を維持することができなくなります。
さらに飲み続け400mg/dl以上になると、人がゆすっても起きなくなります。このような状態にまで至ると、命までをも失いかねません。

知っておきたい飲酒の教養

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